美味しい自家用米糀味噌の作り方熟成の方法


用意するもの   大豆1斗(13,5kg)  糀15枚(原料米15kg)
            食塩6,5〜7kg(精製度合によって加減) 
            出来上がり量52kg〜57kg程 (4〜5人家族の1年分)
            (*注 3食とも自宅食の農家などを基準にしています)

@ 大豆はきれいに選別したものを使い良く水洗いをする

A 水に1昼夜浸漬する(2倍くらいに膨らみます。容器は大きめのものを)

B Aを大釜に浸し水と共に大釜に移します(水は2割増し程.大豆より15〜20cm上まで))

C Bを時間をかけて柔らかく煮る(指ではさんで潰れるくらいまで)
   火加減はふきこぼれるまではやや強火・後はトロトロと弱火で.
    
D 火を落としてから(消してから) 3〜4時間蓋をしたまま蒸らします

E Dを煮汁と豆とに分け 豆が熱いうちに良くつぶします
    煮汁(あめ)は容器などに取り置き 
    そのまま静かに冷まします(下のほうにアクが沈んできます)
    大豆は味噌玉などにしておきます   両方とも30℃以下まで冷まします

F 麹を塩と混ぜ合わせておく(塩切糀といいます.この状態のものも販売いたしておりますご相談下さい)

G 塩切糀とつぶした豆を良く混ぜ合わせます 煮汁(あめ)で硬さを調整してください
   耳たぶくらいの硬さがよいと思います
   
H 仕込みそのできあがり!!
 さあ後は熟成
塩加減はお好みによりますが
塩分率が11%以下になりますと酸敗します(酸くなる)ので御注意下さい

I Hの仕込みそを木桶など(*1)に隙間なくつめ上をしゃもじなどで平らにします

J 透明ポリエチレン(*2)(通称ビニール)又は
   木綿布などでみその表面を覆います

K 落し蓋(*3)をし 
   みその2割〜3割程度の重石(*4)をします

L   1〜2ヶ月すると『たまり(味噌中の水分)』が
    覆いの上に染み出してきます
    たまりが表面全体を覆うよう重石のバランスを取ります
    
    その際 酵母の菌膜(白い網状のカビ)が
    たまりの上に浮き上がります
    黒いカビは取り除き 白い菌膜は残してください

M 3〜6月仕込んだ味噌は直射日光を避け
   風通しの良い涼しい所で
   10月〜1月まで熟成します。

N 封切りの際 上に浮き上がってる『たまり』・カビなどを
   清潔なスポンジなどで拭取って蓋を開けます

O 必要な分だけ小出ししたら
   重石・落し蓋はきれいに洗って
   又 元の様に重石をしてください
    (最後まで重石は必要)
   この後に染み出してくる 透明な『たまり』は
   調味料としてもご利用いただけます  
  • 熟成期間は6ヶ月から1年がおいしく 2年ほどで食べきるようにします
  • 味噌は1年間食べる量を毎年仕込むとおいしく食べられます
  • 下図のサイクル
  
  • 秋に新しい樽の封切りをするときに去年の味噌が少し残っているぐらいがベスト
  • の所.季節は秋〜冬.食材が豊富おいしくです
  • 円熟した味噌と まだ少し若い味噌.使い分けたり,合わせたり
  • お料理の幅もグ〜ンと広がります 
*1 樽について  
  • 木桶の場合は水漏れがないか十分に注意してください  (陶器製カメも同様)
  • 又 プラスチック製容器は材質が色々ありますが
      漬物用タルとして売られているものが良いでしょう (下記参照)
    • 上記PLマークのある物
    • (食品衛生試験適合品)
    • (ポリオレフィン等衛生協議会規格合格)等の表示のある物  
 覆いについて
  • 『漬け物用袋』として売られているものを切り開くなどして使います (上記参照)
  • ビニール風呂敷など塩ビ製品は使わないで下さい
*3 落し蓋について
  • ベニヤ等の合板・集成材は中に含まれる接着剤が人体や味噌の醗酵に悪影響を及ぼすので使用しないで下さい(ホルムアルデヒドか?)
*4 重石について
  • 石灰質のもの(石灰岩.コンクリート製品等 アルカリ性の強いもの)は重石には使用しないで下さい(醗酵への悪影響)
  • 重量は醗酵状況により加減してください

上記は現在の一般的な米糀の味噌(白味噌系)の作り方です
その他 糀を多くしたり 麦入りの作り方もあります(詳しくはお問い合わせ下さい)
  よく『三年味噌』といいますが? 
 昔は米が貴重品.
 味噌に入れる糀もごく少量で(入れないときも)        
 味噌の塩分も高かったので(15%〜20%)
 三年以上ねかさないと
 醗酵が進まずおいしくなかったのです
 →(赤味噌系辛口)
 関東方面などに出荷されていた味噌は
 これが多かった(所謂・赤だし)
 これは飢饉の時の非常食の
 意味合いもあったかと思います
 又 昔味噌を三年分備蓄できるのは
 相当の財産家の証拠
そんな所から
 『三年味噌崇拝』
が生まれたのでしょう
 現在好まれる味噌は
 糀も多く 低塩なので →(白味噌系甘口)
 三年目の夏を過ぎると
 醗酵が進みすぎて味も変わり
 香気も抜けてしまいます

 (それでも腐るわけではありません)